いつかのどこかの箱の中

つらい、しんどい、やさしい、たのしい

何歳になったら親を許せるのか?

 どもども、まりもっちです。

 

 ある方のブログで読んだのですが、ビートたけしさんが「30を過ぎて親を許せない奴はバカだ」と言ったらしいのです。バカって何だよ、バカって。…と思いつつ、私はバカですらなかった気がする。

私はたけしさんのその発言についてネットで調べてみたのですが、かなり前の発言であるらしい上に、前後の文脈も不明でした。こういうのって前後の文で意味が変わったりしますからね。

たけしさんは、お父さんがひどい人だったらしく、いろいろご苦労もされているようです。それを踏まえての発言だったのかもしれません。もしも私が知り合いだったら、お茶でも飲みながら聞いてみたい気がしました。(でも昔の発言なので、そんなこと言ったっけ?位の反応かもしれませんけどね)

 

さて、親にひどいことをされた人たちは、親を許せない気持ちをずっと引きずっていたりします。実際のところ、人は何歳になったら親を許せると思いますか?30歳?40歳?50歳?

 

そもそも許すとはどういうことを指すのか?許す必要があるのか?とかいろんな疑問がわいてきます。

 

私は自分が親で苦労したと思っているせいか、他人が親御さんの話をしていると結構興味深々だったりします。私が今までに会った人たちの中で、親への恨み言をもらしていた人の最高齢は80代でお二人います。

一人は男性の方で、昭和初期に親に捨てられ非常にご苦労なさったらしい。丁稚奉公で育って、現代で言うならブラック企業で子供を働かす感じだったみたい。(あくまでその方はね。待遇の良い丁稚もいたのかは知りません)丁稚って江戸時代?と思ったら昭和でもあったのですね。

もう一人は女性で、こちらも昭和初期に養子に出され、よその家の子供というより住み込みの女中扱いとして育ったらしい。

 

勝手に書いていいかわからないので、大雑把な要約ですが、これだけでも充分、察するにあまりある感じでしょ?

昔の話を聞くと人権的にどうなんだ?って話がごろごろあります。今はお二人とも80年以上の長い人生を生き抜いてきて、それぞれにお子さんとお孫さんが複数人いて幸せそうにみえます。たぶん幸せは幸せなんじゃないかと思う。昔、親に何をされたかなんて誰も気にしてない。本人たちも普段は忘れてます。

それでも、たまにビールでも飲んで酔っ払って、ときに悪酔いして「実は昔、こんなことがあって……。うちの親がさぁ……」なんて話し出すことが人にはあるのですよね。すっごく辛そうな話し方でした。

許せてないわけではないかもしれない。でも恨み言はまだ心にあるようです。

 

私にはこのお二人のことがちょっとだけ衝撃でした。さすがに80代になったら親の事なんてどうでもいいでしょうと勝手に思っていました。「親」とか「幼少期」って、その人の人生にとってとても大切なもの。そこが納得いかないものであったなら、悔いが残るのは仕方ないことなんでしょうね。

 

 30過ぎたらいい加減許そうよ、とか、いや40過ぎたらさすがに、とか思う人もいるでしょうけど、もちろん自分次第でいつだって許していいし、許さなくてもいい。そこは年齢じゃなく自分のタイミングで方向を決めたらいいと思います。

許せないことで自分の人生が停滞してしまうのは困るけど、傷ついた部分を持ち続けながら、それはそれとして自分の人生をきちんと組み立てていかなければならないです。80代のお二人はその点で理想的に見えました。断片しか知らないのに言い切るのはおかしいかもしれませんけどね。許すにしろ、許さないにしろ、自分の歴史から消えてなくなるわけじゃないんですね。許す → 親と仲良くなる → 過去はすべてなかったことになる、、、わけはない。

 

問題は親を許すか許さないかってことより、どちらを選択するにせよ、その上でどうするのかってこと。許した上で二度と会わない、許した上で必要最低限で付き合う、許せないけれど自分の気持ちの落としどころを見つける…、どの選択肢を選ぶかはいつだって自分次第なんです。

 

さて、こんなふうに書いておいて何だけど、今の私が親を許しているか許していないかと言えば、どちらとも言えないって感じです。諦めているが近いのかな?

あんなことがあった、悔しい…でもしょうがないのかなぁ、あの人はああいう人だから。

ここが終点なのか、さらに違うステージに行くのかは分かりません。

 

親を許せないでいると気持ちが苦しいんですよね。じゃあ広い心で許せばいいって思うんですけど、私はそれで何回も何回も何回も親を許したと思いました。

それは喫煙者の人が「禁煙なんて簡単だよ。俺は何十回も禁煙に成功している」って言うのと似ていました。結局、タバコはやめれていないじゃんってね。

 

許す、許せないを繰り返したのは、私の性格が弱かったのと、無駄にポジティブなところもあって「今度こそ大丈夫」っていつも思ってたからです。そしてうちの親は、何度でも寝た子を起こすタイプだった。私は何回転んでも立ち上がり、何回も心を折られてしまった。何をしてたんだろう、私。

 

冒頭の話に戻ると、親を許せないやつはバカだって?まあ、バカでいいんじゃないかな?バカみたいにみんながそれぞれの人生をジタバタしながら生きたらいい。そう言えば、たけしさんもCMで「そうだ、バカやろう」って言ってたんじゃなかったっけ?そんなことを思いました。

 

おしまい。